2011年7月1日金曜日

アートを楽しむ人間、野村誠の日記

野村誠さんステキな方です。細くてきゃしゃなのにパワフルで自由な発想で、人を人としてみてる代表みたいな方です。
そんな、野村さんにマーブルちゃんは、『舞台にでてみない?』と誘われた事がありました。尻込みして出ませんでした(でていれば、、、世界を股にかけた女優になったかもしれません)←妄想です。

そんな野村さんのブログに書かれてたある日の日記を紹介したいと思います。
(↓以下転載)




やめます!〜希望の国、日本へ〜add_dg.gif
こちらは、相変わらず、インドネシアのジョグジャカルタにおります。今日は、震災から2ヶ月で、ぼくの帰国まで80日となっています。
インドネシアの色々なことって、本当にドキュメントされていないんですよね。ほとんどの物が、忘れられたり、失われていくのですが、それを惜しいとは思わないのでしょうね。日本のように、季節が変化し、今あるものはなくなってしまうという無常観でもあると、残そうとするのでしょう。こちらは、年中熱帯。変化に乏しいので。
しかし、グーグルが世界中の情報を掌握して、世界征服をしようとしても、このインドネシアだけは、グーグルでも支配できないかもなぁ、と思ったりします。記録は少なく、多くが記憶にのみ残ります。意外と、今世紀の途中で、世界がグーグル化した後、ポスト・グーグル時代の鍵がインドネシアにあったりするかもしれませんね。情報を徹底的に未整理にして、各自が覚えている知識で、把握していく世界。ちゃんとした地図もないので(売っている高い地図ですら、主要な道路はあっても細かい裏道までは載ってない)、裏道は、歩いてみないと、どうつながっているか分からないですし。
日本の状況、こちらでは、想像するしかないのですが、多くの人が危機意識を持って、ちょっとずつだけど行動を開始したり、色んな人と未来について語り合っていると思います。国の未来について、語り合うことが、とても貴重だと思います。今年をきっかけに、日本という国が大転換できるな、と感じています。
地震災害と共存し、環境と共生し、電力に依存し過ぎない生き方が、どんどん主流になっていくでしょう。世界中が日本の転換を参考にして、追随していくような、そんな展開が待っているはずです。そういうライフスタイルを定着させるための環境教育とかも、世界の先駆け的な存在になっていくはずです。そういう未来をつくっていくことが、震災の被害者への最大の鎮魂歌や応援歌になるはずだと思います。
で、新しいライフスタイルを始めるために、色んなことをやめる勇気を持たなければいけない。原発やめます、は、その一つ。人によっては、たばこをやめます、なんていうのもあるかもしれない。親不孝やめます、っていうのもあるかもしれない。食品添加物やめます、とか、農薬やめます、とか、今日は車やめて自転車にします、とか、今日は電気やめて、山登りにします、とか。何かをやめるというのは、その代償に何かを得るものだと思います。何かを始めるよりも、何かをやめることの方が、数倍大変です。結婚するよりも離婚する方が、数倍大変です。痛みを伴います。でも、何かをやめることで、その痛みよりも大きな幸福を得ることができる。だから、ぼくたちは、今、少しずつ、一つずつ、やめていくことで、本当に多くなものを手に入れられる。そんな転換の時期に来ているのだ、と思います。この大転換は、本当に素晴らしいことだと思います。
そんな日本に戻るまで、あと80日になりました。インドネシアでの残りの日々、そうしたことを考えながら、インドネシアの人々からいっぱい学ばせてもらおうと、思っています。ポスト・グーグル時代への先駆けとしての日本もあり得るかもしれませんね。希望の国、日本へ!
(↑転載終了)

ここにいる自分を含め、人が日本が希望に向かって進むやり方を教えてくれた日記でした。
すべての人と自分に愛を

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